山の地名としては何とも間の抜けた響きで気になっていた。調べてみると、鈴鹿山脈の最高峰御池岳の山頂周辺に広がるカルスト台地の事を称してテーブルランドと呼んでいるようだ。地図を見れば等高線の広いエリアが御池岳を中心としてかなりの範囲に及んでいる。なるほどテーブルだ。テーブルの端まで登るのは楽では無さそうだが、行ってみる価値はありそうだ。鈴鹿の無雪期は蛭が多いと言うのでノーマークであったが、冬の遊び場としてはなかなか楽しめそうだ。勿論テント担いで行きたかったが、暫く連休は取れないので、とりあえずデイハイクで下見に行って来た。久々の単独行。
大君ヶ畑→御池谷→鞍掛尾根→鈴北岳
このルートをピストンで歩いた。
国道の冬期通行止めゲートまで車で入れるものと思っていたが、遥か手前の大君ヶ畑を過ぎた辺りで除雪された道は終わっていた。これで一時間の車道歩きが追加された。今年はこのパターン多いな・・・
6:50 除雪最終地点に車を止めて出発
雪は多いが、ここ二日程降ってないみたいで重い雪だ。僕が歩き出す数分前に地元の方二人が先行して出発したので、そのトレースを追う。僕の予定コースと同じらしいので心強い。このお二人とは抜きつ抜かれつでテーブルランドに向かう事となった。雪が中途半端に締まっているのでスノーシューを履くかどうか迷ったが、とりあえずつぼ足で追う。後で思えば早くスノーシューを履いておけば良かったように思う。
7:40 国道ゲート やっと登山口だ。少し谷を入って行くと雪が深くなったのでスノーシュー装着。御池谷の出合いから中央の尾根筋にトレースが着いているのでそれを追う。山と高原地図に記載された道より随分と手前で急登に取り付く。かなり鈴北岳寄りに出れるはずだ。ヒールリフターを起こして鞍掛尾根目指して急登を直線で登る。LightningAscentの登坂能力は本当にすばらしい。この急登で、つぼ足二人組を一気に引き離して先行した。
9:32 鞍掛尾根に乗った。地獄の急登の後は天国が待っていた。広く開けた尾根筋に癒される。
9:54 鈴北岳 テーブルに乗った。
ここがテーブルランドの北端になる。山の上とは思えない穏やかな景色。集落でも有りそうな雰囲気だ。御池岳を超えた南側にも広大な雪原が広がっているらしいので、そちらに向かう事にする。
コンパスで方角を確認しながらノートレースの雪原を自由に歩き回った。
パン粉のような雪質で歩き易い。
10:43 御池岳
テーブルランドの中の地味な小ピークが御池岳。鈴鹿最高峰ということだが展望も利かないし見所は無い。
この辺りから急にガスが濃くなって来た。南下すると更に酷いガスの中なので奥の平方面に向かうのを諦めた。鈴北岳方面に引き返してカップヌードルで昼食とした。
今回サコッシュを初めて使ってみた。LOCUS GEARのサコッシュのキューベン版。これは嫁さん用にオーダーした物なので、肩ひもが80cmと少し僕には短すぎたが。使い勝手の良さは充分に体感出来た。地図、行動食、カメラがストレス無く出し入れ出来るのが良い。麦チョコは冬場の行動食のお気に入り。
12:15 鈴北岳より来た道を下山する。ここの下りは皆さんシリセードしているみたいだ。確かにこの斜面ならその方が早いし危険も無いようだ。
周りから誰も見ていないのを確認して、一人静かにシリセードした。
下りは全てスノーシューでこなしたが、車道に出た頃には随分気温が上がってすっかりベチャ雪になっていてスノーシューが重い。
14:07 駐車地点に戻った。
テーブルランド。なかなか良い場所だ次はテント担いで来よう。しかしあの急登はなんとかならんかな。別ルートでのアプローチを考えたい。